住む人を結びつける「お祭り」
【「大倉山みんながみえる通信」第3号:2017年11月25日発行より】同じ土地に住む人が集まり、非日常を共にすることで「ああ、自分はこの土地の一員なんだなあ」と実感する「お祭り」――地域社会につながる“場”です。大倉山にもそんなお祭りがたくさんありますが、今回はその中の3つをご紹介していきたいと思います。
大倉山最大規模のお祭り「健民祭」
大倉山の全町内会、自治会あわせて16チームが一堂に会し、真剣に競い合う“オール大倉山”の運動会です。
おそろいのTシャツでキメているチームがあったり、全国大会金賞を受賞し続けている太尾小学校マーチングバンドが演奏したりと、競技以外でも熱気むんむん!各チーム工夫を凝らした炊き出しがお昼に提供され、災害時の練習にもなっています。
47回目を迎えた今年(2017年)は残念ながら雨で中止になりましたが、来年は今年の分も盛り上がることでしょう。
(毎年10月の第3日曜日に大綱中で開催)
商店会の掛け声でにぎやかさ復活「太尾神社例大祭」
昭和の半ばに近隣の神社が合併されてできたのが太尾神社です。当時から続いていたお祭りをより盛り上げるため、エルム通り商店会を中心とした有志が「神輿(みこし)、やろう!」と立ち上がったのが30数年前です。
当初借り物で始めたお神輿も、寄付を集めて数年後に購入。その後も各町会で頑張り、今や大人神輿7基、子ども神輿9基、山車9基がそろい、にぎやかに勇壮に街を回ります。
神社前には夜店が並び、参加する子どもたちの興奮は夜まで収まりません。
(毎年10月の第1週土曜日・日曜日に開催)
みんなで作る!「大倉山ハロウィン」
「大倉山でハロウィンを!」という商店会会長の呼びかけで、今から7年前に街カフェ大倉山ミエルを中心に地元ママたちが結集して始めたお祭りです。
現在は企画・運営する大倉山おへそを中心に、「お祭りに関わりたい」と思う人が知恵や技術や時間を出し合い、商店会の協力を得ながらみんなで「今年の大倉山ハロウィン」を作り上げています。
お菓子を配る協力店舗も増え、当初の10数店舗から今年は34店舗+1軒(個人のお宅です!)までになりました。
(毎年10月末に開催)
お祭りは主催者だけでなく、参加する人々とともに完成させる場です。まずは興味のあるお祭りを覗きに行ってみませんか?新しい地縁がつながるかもしれません。
参加してみました!大倉山のお祭り
大倉山には意外とお祭りがたくさん!どこも一緒に盛り上がりたい人大歓迎!
ほんの少しの勇気を出して参加してみたら、いつもの街じゃ味わえないスペシャルな一体感を感じられるかも!?地元への愛着もちょっぴり増えているはず!
2018年はお天気に恵まれますように「健民祭」
(※2017年が中止となりましたので、写真は2016年のものです)
大倉山地区の住民が一堂に会する機会は健民祭しかありません。選手はもちろんのこと、応援の人たちも大いに盛り上がりを見せます。関係者を合わせると3000人以上は集まっているのではないでしょうか。
準備は大変ですが、大倉山全体の親睦が深められる場となっていますね。2019年横浜(港北区内の「日産スタジアム」)で開催のラグビーワールドカップを盛り上げるため、今年から「あいのパスつなげ」という新競技をやる予定でした。
“ラグビーボールを投げてつないでいく”というもので、ラグビーボールは投げ方も難しければ落ちた時のバウンドも変則的ですから、きっとおもしろいことになるはずだったのですが、雨で健民祭が中止になったのが誠に残念でした。
(大倉山地区連合町会長・飯山精三さん談)
街のにぎわいに神様も喜ぶ? 太尾神社例大祭
「にぎやかなお祭りを復活させたい」と思った時、自分がお神輿(みこし)好きだから「お神輿やろう」と声をあげました。
当時20人くらいの商店会の人たちはみんな40代で若かったから、わーっと「やろう!」ってなった。商売もよかったから活気もあったしね。毎年お祭りが少しずつ大きくなってきているのが嬉しいね。
お神輿の掛け声に誘われて、家に座っている人が「ちょっと見てみようかな」と外に出てきて参加できるのも、地に足ついた町会全体のお祭りだからこそ、だね。
(神輿会会長・寺田直行さん談)
■太尾神社「例大祭」に参加者していた人の声
〇地域の方達と交流できて、楽しくすごしてます。
(川端美和子さん)
〇お祭り初めて!ドキドキ!
ちょうちん持ちに抜擢!(沼尻早織さん、桐山芽生さん)
〇パパ友に誘われ、今年が初神輿でした。それぞれの町会ごとにたくさんもてなしてもらったのは感激だったね。息子が”将来神輿を担いでもいいかな”と思ったら嬉しいじゃん。
(あっぱれ息子のパパさん)
〇お祭りは町内会同士、いい意味での見栄の張り合い。地域が華やぐ。それができるなんて大倉山はすごい街!
(大豆戸地域ケアプラザ・Yさん)
〇マンションに住んでるんだけど、お祭りに混ぜてもらってます。地域で繋がり築いてくって大事だからね。
(起定(おきさだ)伸行さん)
〇お祭りは縁の下の力持ちが楽しい!
(河合雅哉さん)
〇手を伸ばせばつながりあえる、そんな町会でいられたら――という思いでやっています!
(岩渕久美さん)
〇みんな町会入ってないとダメかと思ってそうだけど、意外とウェルカムだよ~
(Kさん)
〇一日中神輿を追ったあとアルコール充填したら、子どもより先に寝ちゃいました。布団は子どもが自分で敷いた模様!
(あっぱれ息子の母さん)
〇息子の3番目が産まれ、こちらに滞在中にお祭りが見られてよかったですよ~!
(三重からお越しの山崎力さん)
〇足袋もエア入りだよ!平べったいので2日間歩きどおしてみなさいよ、ふくらはぎパンパンだから!笑
(阿部修さん)
〇遠巻きに見ていたけど一歩中に入る勇気を出してみたら、20年地域にいても気がつかなかったことがたくさんありましたね。
(Cさん)
〇普段は話さない人とも、ちょっと話せるいい機会でした!
(Oさん)
子どもと街へくり出そう!大倉山ハロウィン
「商店街と地域の人たちが一緒に企画して楽しめるイベントになれば」と思い、開催を提案しました。
仮装した大勢の人がまとまって歩くパレードは見応えがあります。今後は、大人も楽しめるイベントになっていくといいですね。
複数のお店でちょっとずつ食べて回れる“ちょい食べ”といった企画もやってみたいです。
ハロウィンをきっかけにして、街の人が気軽に入れるお店が増えていくといいですね。
(エルム通り商店会会長 山田浩之さん談)
〇「おやちゅもらうのが楽しかった~」(Mちゃん)
〇「来年は何つくろっかな~!」(柴崎昭彦さん)
〇「お子様を3~4人泣かせてしまいました。反省しております。ハロウィーーン」(岸伊知子さん)
〇「来年も、優しい死神さんに会いたい!」(Y.K.さん)
〇「雨のハロウィンに、みなさんの本気を見ました!来年もあるといいな♪」(A.O.さん)
〇「ものすごぉぉぉく楽しかった!」(オバケキャスト Jくん)
〇「全体のコンセプトがしっかりしていますよね!うちの子が初対面の小学生に交じり一緒に活動するというドキドキの体験の中で、スタッフの方が子どもの創造性と実行力を徹底的に信頼し、見守ってくれました。素晴らしいファシリテーションに尊敬と感謝です」(Jくんのお母さん)
〇「住んでいるところで楽しめるのがいいですよね。こんな雨だし、遠くに行くのは大変だから、ありがたいです」
(通りすがりの参加者さん)
〇「毎年、仮装した子供たちが来るのを楽しみにしています。付き添いの大人の方の仮装も年々本格的になってきますね。地域の人とお店がこういった形で交流できるのはとてもいい事だと思います。とにかく子どもたちの笑顔がかわいい!」
(花屋&カフェ ラプティフルール 今村奈美子さん)
(いずれも2017年11月25日現在の情報です)