大倉山から「港北区」の魅力を発信――2人の研究者の取り組みが、区内で大きな注目を集めています。
大倉山2丁目の大倉山記念館内にある公益財団法人大倉精神文化研究所理事長で研究所長の平井誠二さんと、研究員の林宏美さんは、昨年(2020年)11月27日、港北区の区民向け情報紙「楽・遊・学(らくゆうがく)」で連載した歴史エッセイなどをまとめた歴史書「わがまち港北3」を新刊として発行。
平井さんが1999(平成11)年から約10年間執筆した連載分を収録した「わがまち港北」、林さんも執筆者に加わりその続編として刊行した「わがまち港北2」とともに、天一書房大倉山店(大倉山2)ほか日吉、綱島の各店舗、三省堂書店新横浜店(新横浜駅キュービックプラザ内)などの区内書店やインターネット上の電子書籍などで新発売されています。
林さんは、港北区内の地域インターネット新聞「横浜日吉新聞」(港北区北部)と、「新横浜新聞(しんよこ新聞)」(大倉山を含む港北区南部)の2媒体で、新たに「わがまち港北番外編~こうほく歴史まち歩き」記事の連載をスタート。
先月(2021年)1月からスタートした日吉(前編)、きょう2月10日(水)掲載の日吉(後編)に引き続き、来月以降も区内を12エリアに分けての歴史まちあるきエッセイを定期的(月毎)に発信していく予定とのことです。
今から約90年前の1932(昭和7)年に、事業家で教育者の故・大倉邦彦氏(1882-1971)が大倉山(当時は太尾町)の丘を切り拓き開設した同研究所では、地域内外の研究活動のみならず、附属図書館も併せ運営。
講演会や展示会の企画運営や「大倉山秋の芸術祭」といった地域イベントにも参画するなど、地域の歴史・文化の研究や継承、普及における重要な役割を担いその存在感を放っています。
「精神文化、つまり心を豊かにすることで生活や社会を良くしていこう」との大倉氏の思いが活動の原点にあるといい、平井さん、林さんによる区内各エリアの歴史や文化を継承していくための試みがここ大倉山から「発信」されていくことに、区内外からの更なる期待感がこれからも寄せられていきそうです。
【リンク】
・書籍『わがまち港北』公式サイト(「わがまち港北」出版グループ)
・「わがまち港北」に関する記事(新横浜新聞・しんよこ新聞~一般社団法人 地域インターネット新聞社)※「わがまち港北番外編~こうほく歴史まち歩き」新連載も
・「わがまち港北」に関する記事(横浜日吉新聞~一般社団法人 地域インターネット新聞社)※「わがまち港北番外編~こうほく歴史まち歩き」新連載も
・区民活動支援センターの『楽・遊・学(らくゆうがく)』が25周年を迎えました(港北区連合町内会のサイト)